雨の夜。 ミオは、祖母のスミレと古い家の縁側で空を眺めています。 スミレが昔から夢見ていたのは、百年に一度だけ夜空を花のように染める架空の流星現象「灯花群(とうかぐん)」。 しかし、次に訪れるのは百年後。 「百年後かあ。さすがに、待てないねえ」 何気なく笑う祖母。 その隣でミオは、小さな傘を取り出します。 「だったら、一緒に行こう」 傘を開いた瞬間、二人の周囲で百年分の世界が動き始めます。 そして辿り着いた百年後の街で、二人は今まで誰も見たことのない未来の夜空に出会います。