ワークフローの構築
マルチモーダル生成パイプラインの構築ロジック:テキスト脚本からコンセプト絵コンテ、動的映像へのデータ連携と、複数案の並行比較のベストプラクティス。
従来の単機能 AI ツールでは、入力欄とダウンロードしたファイルの間を何度も往復する必要がありました。AZ8 において、ワークフロー(Workflow) は複雑な映像制作を支える心臓部です。上流ノードの出力を下流ノードに自在に繋ぐことで、データと画風の一貫性をキャンバス全体で保ち、やり直しのきく制作パイプラインを実現します。
1. 接続の仕組みとデータ伝達ルール
キャンバス上の各ノードは、独立した生成ツールであると同時に、パイプラインの中継地点でもあります。ノード端の接続ハンドルをドラッグするだけで、入出力を簡単にマッピングできます:
| 接続ルート | 出力ノード | 入力ノード | 目的と制作上の価値 |
|---|---|---|---|
| 脚本から映像へ | テキストノード | 画像ノード | 脚本やセリフ、プロンプトを画像生成に直接流し込み、コピペの手間を解消 |
| 静止画から動きへ | 画像ノード | 動画ノード | 動画生成の開始フレーム(First Frame)や終了フレーム、画風リファレンスとして活用 |
| 3Dパースの固定 | 3D World ノード | 画像 / 動画ノード | 3Dビューポートの構図をパースの基準として切り出し、複雑な建築や特定の画角を固定 |
| 空間アセットの置換 | 画像ノード | 3D World ノード | 生成した小道具やキャラクターのテクスチャを3D空間のモデル表面にマッピング |
| 音声と映像の同期 | テキスト / 動画ノード | 音声ノード | 絵コンテの尺やセリフに合わせて、BGM、効果音、ナレーションを生成 |
2. 3つの代表的ワークフロー
求める表現の精密さに応じて、AZ8 では3つのワークフローを選択できます:
パターン1:標準的な「テキスト→画像→動画」パイプライン
最も手軽で迅速に開始できる方法で、初期のアイデア出しやクイックな絵コンテ制作に最適です:
- 画像パイプライン:テキストノードでプロンプトを整理 → 画像ノードに繋いでコンセプト案を並行生成。
- 動画パイプライン:気に入ったキーフレームを選択 → 動画生成ノードに接続し、カメラワークを指定して動画化。
標準的な画像生成パイプライン

画像から動画への連続パイプライン

パターン2:3D空間を活用した精密カメラワーク
カット間で厳密なパースやカメラの高さ、キャラクターの位置関係を維持したいプロ向けのアプローチです:
- 空間構図の固定:3D空間でカメラの高さやFOVを調整し、ビューポート画像を画像ノードに繋いで背景を生成。
- アセット配置とカメラ移動:生成したオブジェクトを3D空間に配置し、タイムラインのカメラアニメーションに沿って動画を生成。
3Dビューポートでパースを固定

3Dアセット配置+連続カメラ制御

パターン3:3D軌道による直接動画ドライブ(上級編)
長回しやワンカット風のカメラワークを実現する最新の手法です:3D空間のタイムラインアニメーションから出力されたカメラ軌跡を、動画生成モデルの運動制御パラメータとして直接活用します。

3. 効率的なブランチ比較とキャンバス整理
- A/B案の並行比較:ひとつの上流ノードから複数の異なる下流モデル(例:Sora 2 と Kling 3.0 Pro)へ同時に接続し、結果をキャンバス上で並べて比較できます。
- グループ化とカラーラベル:同じシーンに属するノードをまとめてグループ化し、ステータスに応じてカラーを設定(例:緑=承認済み、黄=修正中)。
- ワークフローのテンプレート化:完成したワークフローは素材ライブラリに保存し、次回以降の制作で素早く呼び出して活用できます。